スペイン放浪記:番外編1

スペイン放浪記:番外編①
2009-10年のスペインリーグが終了しました。
FCバルセロナが宿敵レアルマドリードの追撃を抑えてリーグ戦2連覇を達成。
が、日本のメディアには注目されないカードがある。フットボールの玄人なら残留・降格争いもリーガの見どころなのである。
「ネルビオッソ、ムイネルビオッソ・・・」(ヤバイ、ホントにヤバイ・・・)といきなり心配になるスペイン語でのメールが、リーガ最終節キックオフ15時間前に私に届いた。
メールの送り主は、ラシンサンタンデールのアルベルト広報部長である。
世間的にはバルサか、マドリードかどちらが優勝かと騒がれている中、ラシンは最終戦を目前に残留か降格か「生死」をさまよっていた。
創立100年近い歴史を持つラシンは、タイトルこそないがここ数年はUEFA杯(現在のヨーロッパリーグ)に出場したり、国王杯ベスト4、リーグ戦も中位で終了することが多く、昨今では降格争いの常連チームのイメージが払拭されてきたチームであった。
私は朝3時からテレビでバルサの優勝をかかった試合を見つつ、ネットでラシンの試合をチェック。相手はライバルのスポルティング・ヒホン。ロコ・ケアがラシン同様にごひいきにして頂いているクラブである。幸い、スポルティングの勝ち点は残留を決めていたため、通常はゲームに対するモチベーションは低い。が、ダービーになるともなるとそう簡単にはいかない。
誇り高きスポルティング・ヒホンはラシンを容赦なくつぶしにかかる。現スポルティングの監督も以前はラシンの指揮を取っており、途中で解雇通知をされ、お隣のスポルティングに移籍した。そんな監督の心境もお察しできる。
そんなストーリーをスペイン全土のサッカーファンが知識として知った上で試合を楽しむので、ただの残留・降格争いではない。もちろん、このあたりのレベルは常識でありスペインの新聞では出ないわけである。
ラシンの速報をチェックするたびにゾクゾクとして、どうにも落ち着かない。
最終的には2-0でラシンが勝利して自力での残留を決めたので結果オーライ。
翌日私のメールには「やったぜ!なんとか残った!お祭りだ!グラシアス・アディオス!」とスペイン人らしいうれしい感情だけのメールの文章が届いた。
ちなみに、この厳しい残留争いの話を、何名かのスタッフにわかりやすく話したところほぼノーリアクション(笑)残念ながらまだまだサッカーの知名度は低い。。。
写真は私がいたころのラシンの試合後のロッカールーム。試合後の雰囲気だけお伝えいたします。






















