リーガチャレンジ!スポルティング・ヒホン2009

ヒホンとは?
ヒホンは人口約28万人でビスカヤ湾に面する美しい街。鉄鉱石や製鉄所が産業として発展しているが、美しい街並みと、シードラというアルコール度が強くないりんご100%の発泡酒がとても有名です。
しかし、何といってもヒホンで欠かせないのが、今年1部リーグに昇格したリーガエスパニョーラ「スポルティング・ヒホン」。1908年に建設された「エル・モリノン」はスペインで最も古いスタジアムです。また、下部組織の選手育成に定評があり、ルイス・エンリケやダビッド・ビージャなどのスター選手を輩出している。
今回は、その定評あるスポルティング・ヒホンのカンテラ(育成部)に4名の若者がチャレンジしました。スポルティングには、5年間在籍している日本人コーチがいます。森亮太氏(もりりょうた)28歳。スポルティングのアレビン(10歳~11歳のカテゴリー)で監督をしています。
子供たちも、日本人スタッフがいることで安心してサッカーに集中できます。
今回の参加者は4名。
- 15歳 男子MF(カデッテ)
- 15歳 男子GK(カデッテ)
- 12歳 男子FW(インファンティール)
- 15歳 男子MF(カデッテ)
- 15歳 女子MF(女子アレビン・インファンティール)
15歳のカテゴリーと12歳の男子、12歳女子と3チームに分かれてのトレーニングとなります。
ちなみにスペインの育成カテゴリーはこのようになっています。
| カテゴリー | 年齢 | リーグ |
|---|---|---|
| トップチーム | 制限なし | 1部リーグ |
| Bチーム | 制限なし | 2部or3部リーグ |
| フベニール | 16~18才 | 全国ユースリーグ |
| カデッテ | 14~15才 | 地域リーグ |
| インファンティール | 12~13才 | 地域リーグ |
| アレビン | 10~11才 | 地域リーグ |
| ベンハミン | 6~9才 | 地域リーグ |
初日 4月14日
いよいよ出発。
今回、初めて飛行機に乗る子、何度か海外に行ったことある子と皆経験はバラバラでしたが、不安を抱えるのはみんな同じ。今日は長い移動で疲れているのでゆっくり休み、明日からの練習に備えよう。
2日目 4月15日
クラブに挨拶を終えていよいよ練習。スペイン人は明るく人見知りしないので控え室でも質問攻撃!ポジションは?名前は?おはようって日本語でなんていうの? 練習時間が来るまで控え室では大騒ぎ!
無事に練習も終えて、サッカーノートに今日の反省と、明日の目標を記入します。就寝前には腹筋とバランストレーニングも私から追加(観光じゃないので厳しくしちゃいました)早速スペイン名物パエリアも食べました。
3日目 4月16日
午前中は「スペイン語講座」挨拶から数字の数え方、自己紹介の基礎から活きたスペイン語講座を1時間半行いました(天気がよかったのでこの日は野外でレッスン) 昨日の子供たちの反省と目標はほぼ一緒で「声を出し、積極的にコミュニケーション」このスペイン語講座が活かせるか!?
4日目 4月17日
今日はなんだか元気のない、15歳男子コンビ・・実は今日はスポルティングのカデッテの紅白戦に参加してスピードと強さの違いに衝撃を受けた様子。
自分自身のミスも多かったようでサッカーノートには反省がたくさん書いてありました。
しかし、この違いを体で感じたことがこれからの彼らのサッカー人生の財産になるでしょう。一方女子チームはしゃべれなくてもグランドに出ればコミュニケーションがとれるみたいでワイワイムード。しかし、練習になると女子とは思えないほど激しくぶつかり合います。この日見ただけで、接触プレーでうずくまった女子は2名。一人は無事続行したがひとりはメディカルルームへ運ばれました。スペイン女子恐るべし。
5日目 4月18日
本日10時から12歳チームは他チームと練習試合。スポルティング・ヒホンと地元ローカルチームの試合。練習試合といえどもお客さんもいて、結構な盛り上がりを見せていました。15歳チームは、今日は全体練習がなかったのですが、12歳チームとミニゲームやボール回しをして体を動かします。これが結構はげしくて大人にも平気で足出して野次飛ばしてきます(笑)午後は35分の山登りランニングと腹筋200回。少し休んで街まで出て、海岸を散歩したりサッカーくじ(スペインではキニエラという)をして少しリフレッシュ。就寝前はお決まりのバランストレーニングも行いました。
6日目 4月19日
本日は休養日。
といっても日曜のスペインはサッカー観戦か、散歩くらいしかやることがない。すべてのお店が閉まり、かろうじてマクドナルドが開いているくらいでしょうか。
そこで、今日は隣町にスペインの風習に習いサッカー観戦。ロコケアのプレイヤーズリポートにも紹介していますが「坂本君」がヒホンの隣町オビエドでプレーをしているのでそのリーグ戦を見に行きました。同じ日本人がスペイン人とどこまで戦えるのか、子供たちも興味津々。19歳の坂本君は「ウニベルシダ デ オビエド」という3部チームのサテライトチームでレギュラーとしてがんばっています。坂本君もスペインで激しさを学び、自分より大きな選手にも臆することなく戦いに行きます。試合中、肘打ちを顔面にもらい顔が腫れていましたが、「もう慣れています」とさわやかな顔つきでアイシング。
7日目 4月20日
本日15歳男子チームは、スポルティングのライバルチームROCES(ロセス)でトレーニング参加。なんとこのクラブには日本人のウティジェロ(用具係)がいます。
古橋 純君23歳。プロのウティジェロを目指しロセスで修行中だという。
ロセスでのトレーニングは長く、今日は紅白戦からスペシャルトレーニングまでみっちりトレーニングを行いました。女子も最終日でなんと涙ぐましいことに、全員のメッセージ入りのシャツをプレゼントされ私まで感激。最後はお世話になった、スポルティング・ヒホンのゼネラルマネージャー、エミリオ氏に全員で挨拶をすませ、エミリオ氏からもスポルティングの子供たちも、なかなか日本人と触れ合うことなどできないので、「わざわざ遠くからきてくれてありがとうと」お礼の言葉まで頂いてしまいました。
8日目 4月21日
今日からバルセロナに移動。サグラダファミリアや地中海のビーチを散策してヒホンとまた違った雰囲気を味わいます。また明日の大事なイベント、FCバルセロナVSセビリア戦のチケットも事前に予約していたのでスタジアムに取りにいき、子供たちはバルサショップでお買い物とスタジアム見学。10万人の巨大なスタジアム、カンブ・ノウに圧巻。
9日目 4月22日
いよいよ今夜はバルサ戦。昨日スタジアム見学したせいか、みんなのテンションも上がっています。選手はもう目の前にいるくらい近い。アンリのゴールにバルサの選手全員が子供たちの席の前であつまり喜びのポーズにこれまた興奮。ちなみにキックオフは夜10時。この日は8万人の大観衆の中4-0でバルサの圧勝!(セビリア戦)
10日目 4月23日
長かったようで短い、スペイン短期留学も終了。
飛行機に乗ったのも初めてな子供もいて最初は私も少し不安でしたが、「スペインでは問題ない」が口癖。今回携わったすべてのスペイン人コーチが言っていたのが「サッカーが始まれば言葉など関係ない。ボールがあれば相手も仲間が誰であろうとサッカーはサッカー。ルールも同じだ。通訳などいらない」という。私もまた改めてスペイン人のおおらかさを実感しました。
とにかく大きな怪我も病気もなく、スケジュール通りにいくことができてよかった。
最後には4名全員、ようやくスペインの食事や風習に慣れてきて、スペインサッカーが楽しくなってきたところでの帰国。残念!!しかし、日本人は白いお米とみそ汁でしょうか?帰国して食べるご飯とみそ汁を食べると、きっと日本人に生まれてよかったと感じるでしょう。
また、来年も行きましょうか!!
報告者 山田 晃広
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