森亮太のコーチングリポート
〜スペイン・スポルティングヒホン編7〜

大ピンチ!!!!
リーガ前半戦を20チーム中10位と去年昇格したばかりのチームとしては目覚ましい結果を残したはずなのに後半戦、3勝1分12敗とふがいない結果を残し、現在降格順位に身を置くことになってしまいまいた。
リーグ戦残り3節を残してホームにマラガ、レクレアティーボ・ウエルバを迎えての2ゲームと、アウェーでバジャドリッドと1ゲームの3試合残すだけとなりました。現在、降格圏外まで勝ち点差2ポイントと微妙な差。
ヒホンの監督は残り3試合を全部勝てば残留間違いないと強気な姿勢を見せていますが、リーガ最終節には現在共に降格順位にいるレクレアティーボ・ウエルバとの直接対決。残留を賭けたとても激しい試合内容が予想されるはずです。
スペイン人のフットボールに対する熱い想いをよく垣間見えることができるのがチームスタッフやフロントの人事。多くのケース、チーム状況が悪いとまず責任を問われるのが監督であります。あたかも何かの使い捨て用品の様に採用しては切り捨ててという状況を繰り返しています。
今シーズン1部リーガの監督を解任させられた人はすでに10人を超え、スペイン人の忍耐力のなさが浮き彫りになっています。もちろんそれぞれのフットボールクラブの規模・歴史・状況・経済力などによってその「忍耐力」はさまざまですが、とくにビッグクラブになればなるほど人の人事は目まぐるしく変わって行くというのが現状だと思います。
そう考えると先日、8試合勝利なしで降格ゾーン転落を獲得したヒホンの監督の解任話がなかなか聞こえてこないのは彼のこれまでのクラブへの貢献ぶりをファンが評価しているからかもしれません。
今のチームに就任した1年目に2部A残留を成し遂げ次の年にはクラブ10年ぶりとなる1部昇格を果たした実績が今のとても厳しい状況でもファンは監督に対してバッシングなど控えているのかもしれません。もしこれが他のビッグクラブ(レアル・マドリッド、バルセロナ、セビージャetc)だったら考えにくい話であります。
プーシャ・スポルティング
大人のリーグ戦が終盤を迎えるのにともなって、子ども達のリーグ戦も合わせて終盤を迎えるのがスペインのフットボール界の常識。それも小さい時から既に子ども達にプロを意識させて彼らの夢を膨らませる大きな要素のひとつ。ここアストゥリアス州でも各カテゴリーの優勝チームが決まりました。
シーズン2008-09年
| カテゴリー | 年齢(歳) | 1位(勝ち点) | 2位(勝ち点) | 3位 (勝ち点) |
|---|---|---|---|---|
| ベンハミン | 7〜9 | ヒホン(75p) | エスタディオ(66p) | ロセス(64p) |
| アレビン | 10〜11 | アストゥル(82p) (オビエドのチーム) | ヒホン(80p) | オビエド(75p) |
| インファンティル | 12〜13 | ヒホン(84p) | オビエド(73p) | ロセス(70p) |
| カデテ | 14〜15 | ヒホン(76p) | オビエド(72p) | アストゥル(55p) |
| フベニール | 16〜18 | セルタ・ビーゴ(78p) | ラ・コルーャ(68p) | ヒホン(63p) |
これらの結果をざっとみてもヒホンは州内でもほとんどのカテゴリーで常に上位に位置し下部組織の育成にも非常に力をいれていることが伺えます。
小さいころからプロと同じようなリーグ戦を闘うことで年間を通してなるべく数多くの公式戦を子供達ができてそのなかで勝負にこだわってプレーをするという環境が自然にできあがるのです。
子供達は毎年この厳しいリーグ戦を大人になるまで何年も繰り返すので大人になったときには自然にプロの環境に適合できるようになります。こういった努力を長年繰り返していくことでそのうち今バレンシアにいるダヴィッド・ビジャや以前バルセロナでプレーしていたルイス・エンリケやアベラルドといった世界で通じるような選手が自然にでてくるのではないでしょうか。
4月のヒホンの結果
| 第29節 5日(日) キックオフ:21:00 スタジアム:エル・モリノン | ||
|---|---|---|
| ヒホン | 0-2 | ラシン・サンタンデール |
| 得点者 | '54 ジギッチ '89 コルサ | |
| 第30節 12日(日) キックオフ:17:00 スタジアム:エル・モリノン | ||
| ヒホン | 2-3 | バレンシア |
| '32 バラル '70 ビリッチ | 得点者 | '18 シルバ '54 ビジャ '87 マタ |
| 第31節 19日(日) キックオフ:21:00 スタジアム:ルイス・ロペーラ | ||
| ベティス | 2-0 | ヒホン |
| '7 エナマ '70 エナマ | 得点者 | |
| 第32節 22日(木) キックオフ:20:00 スタジアム:エル・モリノン | ||
| ヒホン | 0-3 | エスパニョール |
| 得点者 | '25 ネネ '73 ロマン・マルティネス '75 カジェホ | |
| 第33節 26日(日) キックオフ:21:00 スタジアム:ビセンテ・カルデロン | ||
| アトレティコ・マドリッド | 3-1 | ヒホン |
| '27 フォラン '41 シマオ '47 アグエロ | 得点者 | '78 ビリッチ |
森 亮太



























